top of page

今日は何の日:2015年7月10日、人権派弁護士らへの全国的一斉弾圧(709事件)の本格化

更新日:7月11日

【出来事】

2015年7月9日未明、北京の法律事務所に所属する女性弁護士・王宇氏とその家族が当局に連行された。これを皮切りに、中国本土では人権派弁護士や法的活動家を対象とした大規模な一斉摘発が開始された。

7月9日から10日にかけて、当局は弁護士らの身柄を秘密裏に次々と拘束。その後、習近平政権は新華社通信や中央テレビ(CCTV)、人民日報などの主要国営メディアを一斉に動かし、「国家の安全を脅かす重大な犯罪集団を壊滅させた」とする大規模なプロパガンダ・キャンペーンを展開した。弾圧の最大の標的となった北京の「鋒鋭法律事務所」を名指しし、「法律事務所の皮を被り、ネット上で世論を煽り社会秩序を乱した黒幕である」と徹底的に糾弾する報道を国を挙げて開始した。


この日を境に数ヶ月の間で、全国の20以上の省において、300人以上の人権派弁護士、法律事務所関係者、法的活動家、およびその家族が、警察当局による連行、拘束、強制失踪、あるいは尋問の対象となった。

拘束された人々の多くは、中国の現行法に基づいて「不当立ち退き」や「宗教・信仰の自由(法輪功やキリスト教徒)」、あるいは「公共衛生の被害(毒粉ミルク事件)」などの社会的弱者を法廷で擁護してきた専門家たちであった。当局は彼らに対し、最長で数ヶ月間にわたり外部との連絡を完全に断絶する「指定居所監視居住」を適用。裁判にかける前段階から、国営テレビを通じて自らの「罪」を告白・謝罪させる、いわゆる「テレビ懺悔」を強制した。

最終的に、多くの弁護士らが「国家政権転覆罪」などの重罪で起訴され、最大で懲役8年の実刑判決や弁護士資格の永久剥奪処分を下されることとなった。この一連の出来事は、国際社会や人権団体から「709事件」と呼ばれ、現代中国における法治の歴史的転換点として記録されている。

コメント


bottom of page